サーバー(Server)とは「提供する」という意味の「serve」に「er」(〇〇するもの)をつけた単語です。
サーバーには大きく分けて3つあります。
- 飲食店などの飲み物を提供する道具(コーヒーサーバー、ウォーターサーバー、ビールサーバーなど)
- スポーツのサーブは相手にボールを提供する人(バレーボール、テニス、卓球など)
- ネットワーク上で他のコンピューターやソフトなどにサービスを提供するレンタルサーバーなど
本記事で解説するのは3番のネットワーク上で使うサーバーです。
ネットワーク上で使うサーバーとは、ネットワーク上で他のコンピューター(クライアント)に情報やさまざまなサービスを提供するコンピューターです。
たとえば、あなたがwebブラウザで知りたい情報がのっているwebサイトにアクセスするとしましょう。
この時webブラウザが「クライアント」で、webサイトのコンテンツがあるコンピューターが「サーバー」です。
あなたが普段利用しているパソコンやタブレット、スマートフォンなどもクライアントに当たります。
サーバーの用途
サーバーの用途はさまざまな形があります。
- 企業のホームページやサイト
- 個人で運営しているブログ
- メールを管理するメールサーバー
- ipアドレスとドメイン名の変換を行うDNS(ドメインネームシステム)サーバー
今あなたが読んでいる本サイトもレンタルサーバーを利用して作られており、サイトのデータがサーバー上に保管されています。
Webサーバーが、クライアントであるあなたのパソコンなどの端末から情報がほしいと要求を受け、保管しているデータを提供することで、このページを閲覧することができるのです。
サーバーの3つの導入方法
サーバーの導入方法には主に3つあります。
- レンタルサーバー
- 自分、自社で用意するサーバー
- ハウジング
レンタルサーバー
1つめはレンタルサーバー会社からサーバーを借りる方法です。
サーバーはレンタルサーバー会社のデータセンターに保管されています。
メリット
- サーバーの設定や運用、セキュリティー対策、監視、保守などは全てレンタルサーバー会社に任せることができる
- 専門知識が必要ない
- 低コストで利用できる
- サーバーに関する設備が不要
- すぐに始められる
デメリット
- サーバーのカスタマイズができない
自分で用意するサーバー
2つめは自分で用意するサーバーです。
個人や企業が自分でサーバーに関する設備を購入して運営、管理します。
サーバーの設置も部外者や関係者以外に操作されないような場所にしなければなりません。
メリット
- OSやアプリケーションをカスタマイズできる
- 容量やサーバーのスペックを自由にできる
デメリット
- 設定、セキュリティー対策、監視、運営など全て自分でやらなければならない
- サーバーに関する高度な専門知識が必要
- OSやアプリケーションのアップグレードも自分で対応しなければならない
- 初期費用、維持費などのコストがかかる
- 故障や停電などでデータが消えてしまう可能性がある
ハウジング
3つめはハウジングです。
ハウジングとは、自社でサーバーを購入、設定をした後に業者のデータセンターなどに預ける方法です。
データセンターに預けることによって、
- 耐震設備
- 耐火設備
- 耐水設備
- 空調設備
- 無停電電源設備
- 高速通信回線
- セキュリティー対策を施した環境
などのサービスを受けることができます。
メリット
- サーバー、ネットワークを自由に構築できる
- データセンターは業者に任せるため、運営に集中できる
デメリット
- サーバーの購入、設定までは自分でやらなければならない
- サーバーに関する高度な専門知識が必要
- サーバー監視は自分でやらなければならない
まとめ
サーバーとは、ネットワーク上で他のコンピューター(クライアント)に情報やさまざまなサービスを提供するコンピューターのこと。
企業のホームページやサイト、ブログ、メールを管理するメールサーバーなどはサーバーが必要です。。
サーバーの導入方法には主に3つあります。
- 全部借りる「レンタルサーバー」
- 自分、自社で用意するサーバー(オンプレミス)
- 自前で購入したサーバーをデータセンターに預ける「ハウジング」
自前でサーバーを管理するにはサーバーに関する専門知識や設備、費用、労力が必要です。
レンタルサーバーなら費用も安く、専門的なことはレンタルサーバー会社が見てくれるのでおすすめです。