企業が公開するWebサイトだけでなく、多くの機能を一元的に管理する場合は専用サーバーの導入が効率的です。
いきなり自社でサーバー専用の技術者の雇用や育成、高性能サーバー機、高速インターネット回線の導入は投資の面でハイリスクです。
理由は3つあります。
- 保守の負担が大きい
- サーバー機器などの老朽化
- サーバー技術、機器(ソフト、ハード)の陳腐化
自社でサーバーの全てをやるのではなく、レンタルサーバー会社が提供するサービスと契約する方がよいでしょう。
サーバーを構築するのに必要なコストと時間を大幅に削減できるからです。
しかし、値段だけや適当に選んでしまうと、失敗する可能性大です。
なぜなら、企業サイトのアクセス数や仕事でメールサーバーなどを利用する時に経営に大きく直結するからです。
本記事では企業サイト、メールサーバー用に最適なレンタルサーバーの選び方を3つ紹介していきます。
レンタルサーバーは大きく分けて4種類
レンタルサーバーの種類は大きく分けて4つあります。
作るブログやサイトの規模によって最適なレンタルサーバーが違ってくるので、下の表を参考にしてください。
項目 | 共用サーバー | 専用サーバー | クラウドサーバー | VPS(仮想専用サーバー) |
---|---|---|---|---|
サーバーの利用 | 複数のユーザー | 自社のみ | 複数のユーザー | 複数のユーザー |
料金 | 安価 | 高価 | スペック次第で変動 | 高価 |
難易度 | 低 | 高 | 高 | 高 |
自由度 | 低 | 高 | 高 | 高 |
他のユーザーの影響 | 受けることがあり | 受けない | 極めて低い | 極めて低い |
すぐ利用可能か | 可能 | 不可(設定が必要) | 不可(設定が必要) | 不可(設定が必要) |
セキュリティ | 比較的高い | 設定次第で高い | 設定次第で高い | 設定次第で高い |
主な対象サイト | 小規模サイト | 大規模サイト、複数の用途向け | 小規模~大規模サイト | 小規模~大規模サイト ※事業者によってことなる |
専門的な知識やスキル | 不要 | 必要 | 必要 | 必要 |
企業サイトやメールサーバー用なら「専用サーバー」がおすすめ。
専用サーバーは専門的知識が必要で費用もかかりますが、専用サーバーなら好きにカスタマイズしやすく、サーバーを構築するのに必要なコストと時間を大幅に削減できます。
企業サイト、メールサーバー用のサーバーの3つの選び方
企業サイト、メールサーバー向けのレンタルサーバーを選ぶ基準はたくさんありますが、3つに絞ってまとめています。
選び方のポイント1: 操作性
企業サイト、メールサーバー向け用のサーバーの選び方の1つめは「 操作性 」です。
多くの仕事をサーバーに任せるため、操作がわかりやすいことは重要です。
操作性が悪いとそれだけ無駄な時間とコストがかかります。
毎日操作するため、管理者向けのコントロールパネルが充実し、操作メニューが整理されていかを確認しましょう。
操作性がよいと時間とコストを下げることができ、管理全般の効率を上げることができます。
選び方のポイント2:セキュリティ
企業サイト、メールサーバー向け用のサーバーの選び方の2つめはサーバーの「セキュリティ」です。
社外のレンタルサーバー会社のサーバーに自社のデータを取り扱うため情報漏えいがないか心配になります。
そのため、レンタルサーバー会社にはソフトとハードの面で、しっかりとしたセキュリティ対策が求められます。
会社のデータだけでなくメールサーバーも利用するとなるとウィルス対策が必要です。
選び方のポイント3:高速性
企業サイト、メールサーバー向け用のサーバーの選び方の3つめはサーバーの「高速性」です。
業務の効率化のためにサーバーには、すぐアクセス出来る「高速性」が求められます。
なぜなら、サーバーに保存しているファイルにアクセスしようとしても開くのが遅かったりするとそれだけでイライラしてストレスをためたり、仕事が遅れてしまいます。
社内だけでなく、外出先のモバイル環境からでもすぐにアクセスできる処理能力が必要です。
解決方法の1つとしてサーバーの記憶媒体をSSD化によって高速処理を可能にします。
SSDとはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、読み書きの速度が非常に速い記憶媒体です。
まとめ
企業サイト、メールサーバー向け用のレンタルサーバーを選ぶ基準は多いですが、3つにまとめることができます。
- 日々管理するので、コントロールパネルなどの「操作性」がいいこと
- 自社の情報を守るため「セキュリティ」がしっかりしていること
- 業務効率化するため、すぐにアクセスできる「高速性」
専任の管理者や技術者がいない場合、自由度は下がりますが業者に依頼するマネージドサービスなら、機器やソフトウェアの導入や管理、運用などの業務を請け負うサービスは、比較的かんたんに運用が可能です。