レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとは文字通りサーバーをレンタル(借りる)するサービスを言います。
サーバーはホームページのwebサイトやブログを作る時には必要なものです。
その他にメールの保存や送信のための「メールサーバー」やデータを共有するための「データサーバー」などの用途もあります。
サーバーは個人でも用意することができるため、自分のパソコンをサーバー仕様にして利用する人もいます。
レンタルサーバーを利用するメリットとデメリット
レンタルサーバーは ホームページのwebサイト やブログの作成、メールの送受信などのために、企業が用意したサーバーを利用させてもらう」サービスです。
サーバーを個人で運用しようとすると、
- サーバー構築の知識や経験が必要
- コンピューターなどの機材を用意
- 初期設定や保守管理、セキュリティ対策など専門知識が必要
- 設備の購入費用や電気代などのコストがかかる
しかし、レンタルサーバーを利用すれば、サービス業者の方で構築から管理まですべてやってくれます。
また、コストに関してもレンタル代のみが発生するため、個人で運用するに比べて非常に安く済みます。
サーバーの仕組み
まず、レンタルサーバーの「サーバー」について、簡単に説明します。
「サーバー」はかんたんにいうと、サイトやブログ、メールなどの情報を保管・配信するものです。
ChromeやSafariなどのブラウザーからサーバーに「〇〇の情報がほしい」と問い合わせると、サーバーは「〇〇に関する情報」をブラウザーに返します。
そしてブラウザーはあなたの検索した「〇〇の情報」の内容を表示します。
パソコンやスマートフォンでインターネットを使ってサイトを見るときは、必ずこの手順をとっています
レンタルサーバーで何ができるのか?
次は、レンタルサーバーで何ができるのかについて3つ紹介します。
1.ホームページ・ブログ運営
1つめはレンタルサーバーは主に個人のブログや、会社のホームページの運用のために利用されます。
個人や自社でサーバー運用すると設備の管理や電気代、セキュリティ対策などが必要ですが、レンタルサーバーであればサービス業者の方で構築から管理まですべてやってくれます。
2.メールアドレスの運用
2つめは独自ドメインを使ったメールアドレスを用意する時にも使用します。
GoogleのGmailやYahooのヤフーメールなどは、無料でかんたんに作れますが悪用の可能性もあります。
そのため自分のホームページと一緒に、独自ドメインのメールアドレスを用意するところが多いです。
個人で運営しているブログのお問合せ用としてメールアドレスを作成する方もいます。
3.アプリの開発やサービスの提供
3つめはサーバー上でしか動かないアプリの開発や、企業などがサービスを提供するときの基盤としてレンタルサーバーを利用しています。
レンタルサーバーとドメイン
レンタルサーバーと一緒に必要になってくるのが「ドメイン」です。
ドメインというのは、インターネット上の住所のことを意味し、一般的にURLとかアドレス(ホームページアドレス)と呼ばれます。
サーバーを土地だとすると、ドメインが住所、ホームページなどのサイトやブログは家という関係です。
サーバー(土地)があってもアドレス(住所)がないと、サイト(家)を作ることはできません。
そのため、レンタルサーバーとドメインは一緒に利用されます。
レンタルサーバーの種類
次は、レンタルサーバーの種類について解説します。
レンタルサーバーは主に以下の4種類があります。
- ホスティングサーバー
- 専用サーバー
- VPS(Virtual private server バーチャル・プライベート・サーバー)
- クラウドサーバー
ホスティングサーバ ー
ホスティングサーバーは、共用サーバーとも呼ばれ1台のサーバーを複数人で使用するサービスです。
例えるなら、1つのマンション(サーバー)に複数の居住者がいるイメージです。
個人で運営しているブログや個人事業主、中小企業のホームページなどで利用されています。
- 1台のサーバーを共同で使っているのでサーバーを安く借りる事ができる。
- 運営会社がメンテナンスを行ってくれるため、専門知識がなくても利用できる。
デメリット
- 利用者の1人のサイトにアクセスが集中して過度に負荷をかけた場合は、共有している他の利用者のサイトまで影響を受け重くなってしまうことがある。
専用サーバー
専用サーバーは1つのサーバーを利用者が1台使うことができます。
主に大量のアクセスが集まりやすい大手企業のホームページや大規模なサイト運営者が利用されています。
メリット
- 1台のサーバーをすべて使える。
- 他のサーバー利用者がアクセスを大量に集めてもその影響を受けず、安定して運用することが可能。
- サーバーのOSや設定、インストールソフトなどを自由に変更できる。
デメリット
- 費用が高い。
- 設定を自分で行うタイプの専用サーバーになると専門知識が必要。
VPS (Virtual private server バーチャル・プライベート・サーバー)
VPSは1台のサーバーに複数人でレンタルするのはホスティングサーバーと同じですが、1台のサーバーにサーバーをそれぞれ仮想化して各ユーザーが専用サーバーを持てるような仕組みです。
VPSを利用している人はホスティングサーバーでは動かない特殊なソフトウエアを利用したり、サーバーの中の構成までカスタマイズできます。
メリット
- 1台のサーバーをレンタルする形式なので安く利用できる。
- 専用サーバーと同じような使い方ができる。
- サーバーの管理者権限をもらえるのでカスタマイズ性が高い。
デメリット
- サーバーの設定や運用などを自分でしなければならない。
- コマンド操作がメインとなるので、専門的な知識が必要で初心者には扱いが難しい。
クラウドサーバー
クラウドサーバーは、物理サーバー内に仮想的な専用サーバーを構築した状態で提供されるサービスです。
ディスク容量やサーバーのCPU、メモリなどを自由に割り当てて使うことができます。
CPU性能は高くなくてもいいけど、ディスク容量は多くほしいといった場合などにも対応できます。
クラウドサーバーは、Amazonなどの大規模なサービスで使われることが多いです。
メリット
- 初期費用無料で利用開始できるのでコストを抑えられる。
- 運用・管理コストが抑えられる。
- 契約プランによらずアクセス状況に応じてディスク容量などのスペック構成を自由に変えられる。
デメリット
- 従量課金制となっていて月々のランニングコストがかかる。
- セキュリティ面のリスクがある。
- 運用には専門的な知識が必要。
まとめ
レンタルサーバーには主に4種類ありますが、最初に自分がどんなホームページを作りたいのかよく計画して、利用目的に合ったサーバーを選ぶことをおすすめします。
「自分のホームページを作りたい」「無料でブログを開設したい」「大規模なサイトを作りたい」など運用したいけどまずはレンタルサーバーとはどういうものなのか、どういう仕組みなのかを理解したいという方は参考にしてください。